◆建学の精神
「女子を人間として教育する」「女子を婦人として教育する」「女子を国民として教育する」
「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」~三大綱領~
日本女子大学附属豊明小学校は100年近くもの間、建学の理念である「三大網領」を中心とした「自学自動」を基本姿勢に独自の道を歩んできました。それは、特に、高学年を中心とした奉仕部の活動、全学年を通じて行われる多彩な実物教育等に生かされ、今日では、以下の3つの児童像を理想としています。
「一生懸命がんばる子」
「自分からすすんで行動する子」
「みんなと力をあわせ協力する子」
また、読む、話す、書く、という教育の基本の中でも、特に書くことを重視した「日記指導」は。子どもたちの教職員との心の交流を深めながら日々の貴重な思い出を刻んでいます。又、その後の人生の糧となり、一生の財産となっていきます。
21世紀を生きる女性のライフプランは今、実に豊かに広がっています。新しい時代を迎えた中で、ひとり一人が個性を花開かせ、世界の平和や人類の福祉に貢献できる人間に成長していくことを願っています。
◆スクールデータ
住所: 〒112-8681 東京都文京区目白台1-16-7
電話: 03-5981-3800
アクセス:
JR目白駅徒歩15分
東京メトロ有楽町線 護国寺駅(4番出口) 徒歩10分
東京メトロ副都心線 雑司が谷駅(3番出口) 徒歩8分
校長先生: 篠原 眞澄 先生
学校HP: こちら
創立: 1906年
昼食: 給食 週3日 弁当 週2日(学年により曜日が異なる)
制服: あり
児童数: 711名
セキュリティ:
・校門に守衛所設置
・防犯カメラの設置
・登下校確認のためのメール配信システム
・来校者への来校証着用義務
・緊急時による一斉配信システム
・高度利用者向け緊急地震速報システムの設置
豊明小学校の多目的ホールに三つの額が掲げられています。そこには、次の言葉が入っています。
「信念徹底」 「自発創生」 「共同奉仕」
これは創立者が書いた言葉で、学園の中では「三綱領」と呼ばれています。幼稚園から大学までの言わば合言葉です。 豊明小学校では、子どもの発達段階を考えてこの三綱領から次のような児童像を目標としています。
「一生懸命がんばる子」
「自分から進んで行動する子」
「みんなと力をあわせ協力する子」
この三つの教えを糧として、一貫教育の中で豊かな人間性を育み、世界の平和や人類の福祉に貢献できる人間を育てるべく努力を続けています。
特徴と特色
■国語 読み、書くことで、感じる心と考える力を
本校では、創立当初から文章による表現力を重視しており、特に日記指導によって、書く力と感じる心を育てる上で、大きな成果を上げています。
また、国語の週一時間を「読書」の時間とし、専門の司書教諭が授業を担当しています。
そこでは読書指導や図書館利用指導が行われ、自ら学ぶことのできる力を育てる上で、重要な役割を果たしています。
ほかにも、作文、音読、漢字、文法など、幅広く学習しています。
■社会 自ら「調べる」「まとめる」「考える」「発表する」学習活動を
社会科でも実物教育を重視し、実際の見学や観察、体験を中心に位置づけ、その表現として発表やまとめなどの工夫を心がけています。
児童がじっくりと取り組み、興味・関心、社会事象への思考、資料活用の能力をバランス良く育み、発達段階に応じた知識・理解及び社会認識を計るために、テーマを吟味し、ゆとりをもって学習できる環境を大切にしています。
■理科 自然観察、体験を重視した実物教育
創立以来本校では、実物の観察と体験を大切にした自然教育を特色の一つとしています。
授業時間のうち、3~5年生では6割、6年生でも3割の時間を自然観察とそれに関連する学習に充てています。 そしてこれらを充分に学べる環境作りにも力を注いでいます。
また、校外学習も数多く行い、子ども自身で体験をする機会を広げています。
■音楽 創立者の精神を音楽教育の現場で実践
一宮道子先生の教育方針は・・・
1.子ども達に、本物の音楽を与え、聴く耳を育てる。
2.子どもの創造性を大切に伸ばす。
3.基礎をしっかり教える。
低学年:音響の良い音楽室で、たのしい時間を過ごします。 子ども達一人ひとりの聴く耳を育て、感性を磨くことに重きをおいています。
中学年:3年生からリコーダー、トーンチャイムなど、4年生からメロディオン、木琴、打楽器、アコーディオンなど、本格的な楽器の扱いを学びます。 お互いに心を合わせて音楽を作り上げる、アンサンブルの楽しさと、喜びを感じることを目標にしています。
高学年:それぞれの歌唱や器楽の演奏を通して、音楽の素晴らしさを豊かに感じ取り、学び合う気持ちを育てていきます。 クラス、学年のミニコンサートや、毎年行われる音楽会に、全力を注ぎます。
自ら進んで学び、行動する中で子ども自身が新たな問いを見つけ、一人の人間として社会へ関わっていく力を育むことを大切にしています。
子ども自身による学びの対象への働きかけをじっくりと引き出していく「実物教育」は創立当初より大切にしてきた学びのかたちです。
自分の得た印象を丁寧に言葉にしていく「日記」は豊明小学校6年間の生活を通しての大切な取り組みです。
また、4・5・6年生による「奉仕部活動」や全校児童による「なかよしグループ」の取り組みを通して、異年齢が関わる生活の場としての社会を意識し、自分が他者に対して、周りの環境に対してできることを考えながら過ごしていきます。
創立者成瀬仁蔵が豊明小学校の開校式の際に述べた言葉の中には次の一節があります。
「自動的な構想発表をもってその教育方法とし材料としてあらゆる天然、実物に接して実際の境遇を作り、広く知識を宇内に求める習慣を養わしめること。」
本校ではこの実物教育という考えに基づき、校舎の建築から理科教材園や実験・観察のカリキュラムの充実、校外学習の実施、演奏家や海外の方を招いて学習する機会、授業に使用する楽器や素材選び、給食に至るまで、子どもの心に深く響くものを、手にとって、耳で聞いて、においをかいで感じられる物を教職員の心を込めて準備しています。
子どもたちはなわとびの縄一本が擦り切れていく姿にも、自分の努力を感じることができ、楽器を手にした時の感動に目を輝かせながら、確かなめあてに変えていくことができるのです。
小学校生活の6年間を通して続けられる日記は、毎日の小さな出来事に喜びを持って心に留める絵日記から始まり、日常の中で感じたことを次の成長に向ける力を学校と家庭を結びながら育てていきます。
中学年では友だちとの出来事、学習の中で心が動かされた場面などを詳しく書けるようになり、大切にしたい気持ちや考えに気づき、より毎日を大切に過ごしたいという思いが小さな目標や心掛けにつながっていきます。
高学年になると、楽しかったこと、嬉しかったことだけでなく、悔しく涙を流したことや悩んだ日のことも書き綴りながら、少しの時間を隔てての自分の歩みについても考えるようになります。教師は日記を通して、子どもの心の動きを丁寧に追いながら、小学校生活の6年間が一生の宝物となるように指導していきます。
「共同奉仕」の精神に基づき、互いに協力して皆が気持ちよく過ごすことのできる生活を創意工夫と自発的な態度を持って気づいていく姿勢を養うことを目標に、奉仕部活動が行われています。
4・5・6年生の児童が7つの部に分かれ、月1回の部会での話し合いや活動と日常的な当番活動を縦のつながりで行います。2学期の初めには、秋の運動会での奉仕部競技(大縄・リレー)に向けて休み時間に練習を行い、高学年の子どもたちは学級以外にもう1つの集団への関わり方を持ち、上級学年の的確な状況判断や言葉かけを学んだり、下級学年の一生懸命な姿を見て学んだりする姿が見られます。教師も学校生活を通して、様々な学年の子どもたちと日常的に繋がる大切な場面と考えています。
外国語教育:1年生より、クラス半分の20人体制で実施。大学文学部英文学科の協力を得て、カリキュラムを作成しています。リスニングで大意を推量する意欲や身振り・視線・言葉で反応する態度を育て、英語特有のリズムやイントネーションに親しみを持たせるよう指導しています。また、語学のみならず、異文化を知り、自他の文化をともに尊重する心を育てます。
国際理解教育:総合的な学習の柱の一つとして国際理解に関するテーマを取り扱っています。英語圏に限らず様々な言語・文化圏の方を招き、講演会や各国の文化に関する体験的な学習を行っています。
★豊明春の音楽会
1974年から毎年行われている、春を呼ぶ音楽会
1年生から6年生まで、全校児童が心をひとつにして歌い上げる全校合唱奏
★西生田農場実習西生田農場実習
西生田キャンパスにある農場で、3年生はサツマイモの苗植えとイモ掘り、4年生はジャガイモ掘り、5年生は田植えと稲刈りを行っています。
★厳かな中、行われる書き初め大会
★写生会と作品展
春の陽光のもとで、生命の息吹を感じながら表現します。作品は講堂で展示をします。また、校内では常に子どもたちの作品を展示しています。
★「実物教育」の具現化
西生田キャンパスにおいて自分たちで田植え、収穫したお米を使い「ごはんとみそ汁」の調理実習に生かしています。このことを通し、収穫の喜び、家庭での労働への感謝、調理の楽しさを自ら感じ、学んでいます。
★3年生
野菜パーティー
みんなで育てた野菜の収穫を祝って、パーティーを開きました。
野菜カレーも作って楽しみました。
★運動会 リトミック発表
★4年生
二分の一成人式
10歳になった自分の成長を見つめ、これまで育てて下さった家族や周りの方に感謝の気持ちを表しました。
★放課後預かり・講座
2015年9月より、放課後サポートとして「(社)JWUほうめいこどもクラブ」が小学校隣地に開室。