◆建学の精神
成蹊小学校の創立者・中村春二は、設立趣旨の中で「(小学校の)6ヵ年の基礎教育さえうんとやれば、中学校にいっても大丈夫なはずです。こういうわけで、私は小学校の教育をしっかりやってみたいと思ったのです。これが成蹊小学校を設立した第一の要因です。」「何事にも自奮自励の精神をもって当たらしめ、自分のための教育だということを、小さい時からしっかり会得させたいと思います。教育は、自分自身の発達進歩のために、自分から進んで受くべきものだということが、本当に分かりさえすれば基礎の教育は成功したと思ってよいと思います。ですから、自学自修の習慣を確立させるということが、小学校教育の根底です。この根底をつくるのが、わが成蹊小学校の使命であると考えます」と述べています。自学自修は、教科の学習だけでなく、人物教育のもとでの広義の意味をもっています。子ども一人ひとりが内にもつ「こころの力」を発揮する土台を築くこと・・・これを教育の根底に置いています。知識偏重の画一的詰込み教育ではなく、個性を育てる場としての小学校教育を志向しています。
◆スクールデータ
住所: 〒180-8633 武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
電話: 0422-37-3839
アクセス:
JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線 吉祥寺駅下車
吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より 関東バスで約5分/成蹊学園前下車
吉祥寺駅より徒歩約15分
校長先生: 大場 繁 先生
学校HP: こちら
創立: 1915年
昼食:
完全給食。厨房がある給食室で、全学年の児童・教職員が食事をともにする。献立表で食材の産地、生産者の紹介をするなど、食育に力を入れている。また、食物アレルギーの対応、除去食についても配慮している
制服: あり
児童数: 704名
セキュリティ:
①各門への警備員の配置・巡回。
②防犯カメラの設置。
③ICタグによる児童の登下校の管理、登下校メールシステム。
④保護者来校時のネームプレート着用。学外からの来校者は、窓口にて受付のうえ来校者プレート着用。
⑤全保護者による当番制での下校指導。
⑥学校110番、非常放送、緊急地震速報端末、一斉メール送信システムの設置。
⑦武蔵野市による巡回、および警察安全ニュースでの情報収集。
⑧全教室への児童用防災頭巾、ヘルメットの配備。
⑨全校児童約3日分の水・アルファ米(アレルギー対応)・毛布・簡易トイレ等の備蓄。
⑩様々な状況を想定した避難訓練を年4回実施。
①集団と個の関係を深く考える活動を重視する
②自主的に学習に取り組み、生活を高める意欲を育てる
③価値あるものに接する機会を多くし、感性と豊かな心を育む創作活動を重視する
④意志と体を鍛え、たくましく実践する力を育てる
⑤生きた現実や、実物から学ぶ意欲を育てる
⑥子どもと教師の人間的なふれあいを重視する
⑦児童の能力に即して、適切な学習指導を行う
⑧望ましい環境づくりを目指し、その実現をはかる
創立以来、1年生から6年生までの全学級にわたって日記指導を行っている。
創立当時から、人格教育を象徴する「凝念」(ぎょうねん)が行われている。手をかさね、左右の親指をあわせ桃の実の形をつくり、黙想するもので、授業のはじめや給食の前などに不可欠の儀式であり、精神統一をさせる効果がある。
海外在学期間が2年以上の生徒を受け入れる「国際学級」がある。
国際学級の児童と一緒に過ごす時間も設けられており、子供同士で国際教育を行うことができる。
・日記指導
・専科制・・・こみち、音楽、美術、体育
・夏の学校(1~6年まで学年ごとの宿泊行事)
・畑(園芸場)を活用しての食農教育
★特色
■週5日制
子どもに時間的なゆとりを与え、自主性や創造性が発揮される場を広く活用できるようにするとともに、家庭教育・社会教育を重視する立場から、すでに昭和46年から隔週土曜休業を取り入れ、約20年の実績をもとに、平成3年度からは完全週5日制を実施しています。
■日記指導
1年生から6年生までの全学級にわたって日記指導を行っています。これは、学校創立当時の日記指導が伝統となって、ごく自然に受け継がれてきたものです。日記指導をとおして子どもと教師の心の交流を深め、また、書くことによって現実から学び取っていく姿勢なども育っていくことになるのです。
■凝年
成蹊小学校の創立当時から行われているもので、人格教育を象徴するのが「凝念」(ぎょうねん)です。手をかさね、左右の親指をあわせ桃の実の形をつくり、黙想します。授業のはじめや給食の前などに不可欠の儀式であり、精神統一をさせる効果があります。凝念と同様に子 どもたちに身近なものが「心力歌」(しんりょくか)です。これは子供たちの中にある“大きな心“や“強い心”を育む教育の必要性を唱えた創立者中村春二のメッセージです。凝念と心力歌によって、成蹊小学校の子供たちは精神のトレーニングを重ねていきます。心力歌について詳しくはこちらをごらんください。
■桃の会活動
成蹊小学校の児童会は「桃の会」と呼ばれています。 「桃の会」にはクラスを主体とした”学級桃の会”と、”学校桃の会”があります。 学校桃の会には5・6年生全員が13の委員会に分かれて所属します。
各人が興味あるものに参加して積極的に活動することで、組織のなかの自己の役割などを身をもって学ぶとともに、自治の意識を育てていきます。
「音楽」・「美術」・「体育」・「英語」は1年生から、「理科」は3年生から、「こみち」は5年生から専科制です。
また、5年生からは「国語」、「社会」、「算数」が学年内教科担任制になり、学級担任はそれぞれ2教科を担当します。 小学校でこの制度を採用しているのは希少ですが、本校には専門分野を深く研究している教師が多いことも、この制度を導入できた要因です。
「こみち」は、教科の領域を取り外し、幅広い見地から学習していくものです。
成蹊の恵まれた自然環境の中で学び、学校行事や日々の活動の中から友達や先生を含めた人とのつながりを学び、家族とのふれあいなども考えていきます。 また、学校や自分にかかわりのある人々との輪も大切にしていきます。 中学年からは、「自然」「社会」「人間」「学び方」の枠組みの中で、学年相応の課題意識をもってテーマに挑戦します。 さまざまな体験や直接経験を重視し、五感を駆使した総合的な教育活動なのです。
全学年が夏の学校を実施しております。都会を離れて山・海の大自然に接し、心身の鍛練、個と集団の生活、師弟同行による「二十四時間教育」です。水泳訓練や登山訓練には、卒業生の社会人や大学生・高校生が多数協力しています。
平成20年度は1、2、3年生が箱根、4年生が南房総白浜、5年生は裏磐梯高原、6年生は南房総岩井で実施しました。
教室と同じ広さがあり、学級ごとの仕切りを設けないことで、クラスの垣根を越えて親睦を深めることが出来るウッドデッキテラス。
広いアリーナと水深調節可能な温水プールを備えた体育館。全学年で食事が出来る給食室。フィールドアスレチック、ボルダリングを設けたトンネル山グラウンド。水辺の動植物が観察できるビオトープガーデン。その他、音楽室、美術室、こみち実習室、箱根寮など。
約3万冊の蔵書をコンピュータで管理、および貸し出し業務を行う図書室。1人1台のパソコンで自由に物事を調べたり、インターネットの情報を検索することが出来るうえ、グループ学習のために、組み合わせ自由な可動式の机を用意したパソコンコーナーがあります。
★夏の学校(6月~7月)
・昔、本校には夏休みはありませんでした、当時の子どもたちは夏の間を小学校で過ごしたのです。それが「夏の学校」の始まりです。普段の学校生活では味わうことができない山や海などの大自然に親しみながら、子どもたちと教師が一日中ともに生活することで、子どもと教師、あるいは子ども同士の人間的交流を深めていきます。
・教室から離れ、山や海などの大自然に親しみながら集団の中で過ごすことで、互いの交流を深め、「自立する力」を育てます。
・梅雨明け後、岩井海岸で行われる6年生の夏の学校。
卒業生からなる水泳師範団の指導のもと、5日間かけて「遠泳」の訓練を行います。海岸沿いでの水泳訓練にはじまり、遠泳当日は、2キロの距離をほぼ全員が完泳しました。ひとつの事をやり遂げたという経験は自信になり、児童たちをたくましく成長させてくれます。
★音楽会(12月)
武蔵野市民文化会館にて開催される音楽会は、21回目を迎えました。
舞台での発表に向けて、それぞれの学年が合唱、合奏の練習を行います。
心をひとつにして、皆で創り上げたメロディが会場中にこだまする様は感動的です。
★マラソン大会(2月)
1年生は学級別、3年生は男女混合で3グループに分かれ、その他の学年は男女別に走ります。大勢の保護者の方々が応援する中、児童一人ひとりが持っている力を出し切り、みんなで元気にゴールを目指します。
★運動会(5月)
互いに力を出し切る熱戦が展開されます。
★正月集会(1月)
「すごろく」、「たこあげ」、「福笑い」、「羽根つき」、「けん玉」、「かるた」、「百人一首」など、日本の伝統的な新年の遊びを体験します。どの種目においても楽しそうに遊ぶ児童の姿が印象的です。
★文化祭(11月)
奇数学年は、展示発表
偶数学年は、舞台発表
協力して創り上げる喜びを味わえます。
★ドッジボール大会、スポーツ大会 (2月~3月)
各学年ごとにドッジボール大会(1年~3年)、スポーツ大会(4年~6年)を行います。学級対抗で実施するので、児童だけでなく、担任、保護者も大興奮。大いに盛り上がる大会です。